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名古屋・伊勢に行きました(大学院進学クラス)

日本の企業、産業、社会を理解するため、大学院進学クラスでは10月31日と11月1日の二日間、名古屋・伊勢を見学しました。この2つの場所を選んだのには、当然わけがあります。日本の代表的な自動車メーカーであるトヨタグループは名古屋にあり、トヨタの歴史的変遷と管理方式を勉強するために名古屋を選びました。また、三重県の伊勢市には伊勢神宮があり、「日本人の心のふるさと」と呼ばれていますので、ぜひ行きたいとの要望があったからです。

今回の校外見学では、近鉄(近畿日本鉄道)の週末フリーきっぷを利用し、3日間の自由乗り降りができますので、交通費を安く抑えることができました。旅の一日目は、三重県経由で名古屋に着き、そこから徒歩でトヨタ産業技術記念館に行き、さらに名古屋城を散策しました。トヨタ産業記念館では、紡績機と自動車という産業機械の制動原理について皆さんは非常に興味津津で、それに加えてトヨタ方式の実例も展示され、大変勉強になりました。ただ、ここでかなり時間を使ったため、名古屋城をゆっくり見学できなかったのは少し残念でしたが、幸い第67回名古屋城菊花大会がちょうど開催されるので、各種の華やかな菊を鑑賞することができました。夜は名古屋名物の焼き手羽先をお腹いっぱい食べて、第一日目の終了です。

旅の二日目は近鉄に乗り、伊勢神宮参拝と伊勢志摩風景を楽しみました。まず内宮、次に外宮、そしてJR線に乗り換えて夫婦岩(めおといわ)に。伊勢神宮の壮大さや厳かさ、そして式年遷宮に感動したのは、皆さん共通の体験でしょう。一方、独身の皆さんは夫婦岩でお祈りしていましたが、何を祈ったのでしょうか。

残念ながら、今回の校外学習では天候が悪く、かなり雨が降りましたが、忘れられない楽しい思い出もたくさんできたと思います。京都に戻ってからモードを換え、学習に専念してください。(姜記)

 

第9回校内弁論大会を開催しました。

今日は第九回校内弁論大会でした。発表者の皆さんは時間をかけて原稿を準備し、いよいよ本番を迎えました。出場者のほぼ全員が初めて皆の前に立って発表するので、緊張した様子が見られましたがが、勇気を奮って頑張った様子も確かに感じました。

プログラムはまず初中級クラスの部からはじめ、中級クラス、看護師クラス、大学院進学クラスという順番で行なわれ、合計13名の発表者でした。日本に対する印象、人生に関する考え、愛情や友情、旅行体験と環境問題など様々なテーマがありましたが、すべてのテーマはみんな心の中で関心を持ち続けている内容でした。なかなか優勝者を決めることが難しいですが、例年通り学生だけの投票に基づいて、順位を決定しました。

発表後はいつものようにパーティーを開き、本場の中華料理を味わいながら話を交わし、短い時間でしたが交流することができました。入賞者はもちろん、参加者全員がいい思い出を残せたのではないのでしょうか。本年度の学業はちょうど折り返し地点を回ります。皆さん、さらに充実した留学生活を送りましょう。(姜記)

 

京セラを見学しました(大学院進学クラス)

日本の産業と社会を理解するために、大学院進学クラスでは積極的に日本有名企業の見学を行います。学校と距離的に近い世界的な企業といえば、やはり京セラですので、今回も見学先はこの企業を選びました。

周知のように、中国でも京セラは知名度が高く、創業者の稲盛和夫氏がその得意とするアメーバ経営によって京セラを町工場からグローバル企業に育てきたプロセスが熱心に研究されています。しかし、稲盛会長が企業を成功に押し上げた裏には、車の両輪のように独自の経営哲学と人生哲学が欠かせなく、アメーバ経営など具体的な経営手法よりもその京セラ・フィロソフィーが最重要因だと思われます。そのため、今回の見学の中心は、従来の京セラ本社見学、京セラファインセラミック館ではなく、創業者の稲盛和夫氏のフィロソフィーを学ぶ稲盛ライブラリーとしました。

約2時間半にわたり稲盛ライブラリーを見学し、その後30分ほどで本社と京セラ美術館も見学しました。京セラの広報担当者が全コースを案内してくださり、いろいろ詳しく解説していただきました。稲盛ライブラリーでは、まず、稲盛氏の経歴と京セラの企業概要についての中国語ビデオをプレゼンテーション・ルームで鑑賞し、その後、1階の総合展示、2階の技術と経営、3階の思想、4階の社会活動、5階の出版物と受賞歴などを順次に見学しました。特に、「敬天愛人」というフィロソフィーの真髄を貫く京セラの経営理念(社是)が学生諸君の心底に響くとき、それぞれが企業経営のより上位の次元を理解することになるでしょう。

実際の現場に足を運び、自分の目で確かめ、本当の日本企業や社会を理解することが非常に大切です。いい勉強と体験になるかと思いますが、みなさん、次の授業で見学レポートを提出し、自分の理解と所見をクラス内でちゃんと発表してくださいね。(姜記)

 

2015-2016年度募集要項(英語版)掲載のご案内

2015-2016年度募集要項(英語版)を掲載いたしました。残念ながらネイティブ・スピーカーのチェックを受ける余裕がなく、内容に意味不明な点や誤解を招く表現などが多々あろうかと思いますが、至らぬ点はできる限り改善していきますので、よろしくお願いいたします。

PDF版募集要項(英語版)は -> こちら

We have uploaded Application Guide for 2015-2016. Although there are many who can check the Chinese version in our staff, there is none who can do the same to the English version right now. So, it must contain many sentences which need to be corrected, but we will improve it little by little. We hope this could be a first step toward the goal of informing fully about us in English.

 -> 2015-2016 Application Guide

 

日本語能力試験結果発表

2014年7月に実施された日本語能力試験において、進学コース中級クラスの2名がN2に、N1対策クラスの6名がN1に合格しました。

  • 中級クラス平均点は95.5点(180点満点)、N2認定率は50%でした。
  • N1対策クラス平均点は97.1点(180点満点)、N1認定率は42.9%でした。

 

教職員(姜講師)の研究活動紹介

本学院の姜紅祥専任講師(大学院進学、生活指導担当)が調査のため、欧米三カ国を訪問されましたので、ここでご紹介します。かなり過酷な旅行になったようですが、お疲れ様でした。

=====姜講師より=====

8月6日から18日まで、2014年度から3年間にわたる科研プロジェクト(龍谷大学)の一環として、欧米における華人・華僑の実態調査を実施しました。今回は、イタリア、オランダ、アメリカの3カ国に行って、ローマ、フィレンツエ、アムステルダム、ニューヨークの4都市で華人・華僑の事業状況、企業と個人間のネットワークを考察したものです。

今回の取材先は、ローマ市内中心部とフィレンツエ近郊のプラット、アムステルダム中央駅付近、ニューヨーク・マンハタン周辺にあるチャイナタウンを中心にしました。これまで日本の京都と大阪と神戸でも同じ目的で調査を行いましたが、実際に欧米の現地に行ってみると、華人・華僑が大いに活躍したことに驚きました。チャイナタウンの規模が日本よりはるかに大きいだけではなく、中華レストランの経営という伝統産業を超えて、華僑たちはすでに多くの産業に参入し、現地国経済の一翼を担う大きな役割を果たしています。例えば、イタリア・プラットは、最近の10年の間に欧州アパレルや靴の生産・販売基地にまで成長しており、そこには中国人が経営する数千社のアパレル関連企業があり、デザインから小売まで、サプライチェーンのすべての部分に従事しています。それに対して、イタリア地元のアパレル製造企業は、もはや数社しか存在せず、一次卸や二次卸に転身しました。もちろん、華僑・華人の成功の裏には、個人の勤勉さや努力が欠かせないものの、相互の緊密なネットワークと連携が最大の武器ではないかと思われます。

短期間で3カ国、しかも西回りの世界一周の航空チケットを使って移動したため、移動するたびに時差が加わり、かなり過酷な仕事でした。しかし、海外で活躍している中国人を取材することは、同じ中国人である自分にとって大変刺激的であり、今後の研究や教育にとっても大変有益でした。(姜記)

 

卒業生(張彪さん)の近況紹介

2011年度卒業生の張彪さん(山形県在住)を訪問する機会がありましたので、彼の近況をご紹介します。張彪さんは本学院から山形大学大学院理工学研究科へ進学し、修士課程を修了後、地元の会社に就職し、現在システム開発の仕事をしています。就職先であるNDソフトウェアは医療・福祉関係ソフトウェア開発の大手で、今回、外国人雇用についてインタヴューの申し込みをしたところ、快く応じていただき、8月18日の午後、人材開発部の大内部長にお話を伺うことができました。内容はQA形式になっていますが、私(門中)の記憶に基づきまとめたもので、大内部長のお話をそのまま記しているわけではありませんので、この点はお間違いないようにお願いします。将来は日本のIT業界で活躍するのが夢という留学生の皆さんのご参考になれば幸いです。(門中記)

Q: 貴社で正社員として雇用されている外国人社員はどのくらいですか?

A: 全社員の1%に満たないのが現状です。

Q: 特に外国人を雇用される目的はなんですか?

A: ソフトウェアの開発やメンテナンスが中心の会社ですので、必要な日本語能力があり、さらに技能とセンスがあれば、特に国籍は問わないのですが、外国人社員に期待するのはセンスの部分です。というのは、やはり日本人社員だけでは発想が硬直しがちなので、人材の多様化が互いの刺激になり、全体の活性化につながることを期待する面が大きいと思います。

Q: 高齢者福祉はこれからアジアの各国でも大きな社会問題になることは必然ですので、貴社が開発されるソフトウェアの市場の拡大を視野に入れて外国人を雇用されている面はないのですか?

A: もちろん「ない」とは言えませんが、人材の多様化がまず第一の目的で、それは現在の目的ではありません。

Q: 雇用されている外国人はどんな仕事をしていますか?

A: 主にシステム開発部門です。IT業界ではこの部門はかなり人材不足の状態であると言っていいかと思います。

Q: 張彪さんの場合、国立大学大学院の修士課程を修了後に貴社に就職していますが、外国人の採用基準を教えてくださいますか?

A: 大学院卒でなければ採用しないということはありませんが、現在は幅広い視野や柔軟な発想を重視ということで、結果的に高学歴者を採用する結果になっています。大手企業になればなるほど、その傾向は強いでしょう。

Q: 日本で必要な資格を取得すれば、母国での学歴を認めるということはありませんか?

A: IT関連では「基本情報処理技術者試験」および「応用情報技術者試験」という二つの国家試験があり、当然「応用」の方の認知度は高く、合格すれば就職に有利ですが、わが社の場合は「技能」だけを重視するわけではないので、必須ではありません。就職後に取得することも可能でしょう。国家試験のほかにマイクロソフト社やオラークル社が実施する検定試験も認知度は高いと思います。ですから、日本に来て専門学校等でこれらの試験に合格し、日本の会社に就職するケースもあるかもしれません。ただ、わが社の場合は日本の大学か大学院を卒業した留学生を採用する結果になっています。

 

お盆前後の休業期間について

お盆前後の休業期間についてお知らせします。

夏休みの間、授業以外の学校業務は午前10時から午後4時まで行っていますが、8月13日から8月19日まではお盆休みをいただき、この期間の学校業務はありません。

 

校外学習(関西探訪)を行いました。

夏休み前の最後の授業として、校外学習を行いました。今回は神戸の自然と文化に触れることを目的として、神戸港・三宮周辺の観光スポットを訪ねました。まず、遊覧船に乗って神戸港を一周し、南京町に移動して、各自おもいおもいに昼食を取り、最後に神戸を見渡す異人館街を見学しました。前日の予報では熱中症に厳重警戒とのことなので、それぞれが暑さ対策に留意して、無事に予定の行動を終えましたが、京都に戻って腕を見ると、かなりの日焼け。みんな相当エネルギーを消耗したと思いますが、それだけの価値がある体験ができたのではないでしょうか。(門中記)

 

教職員(赤桐講師)の研究活動紹介

本学院の赤桐敦非常勤講師(京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程在学中)が学会報告のためオーストラリアに行かれ、その活動中、本学院の学生にとっても興味深いのではないかと思われる部分を一文にまとめ、寄稿してくださいましたので、ご紹介します。

=====赤桐講師より=====

私は7月7日から一週間、オーストラリアのシドニーにいました。日本語教育国際研究大会SYDNEY-ICJLE2014に参加し、口頭発表を行うためです。

日本語教育国際研究大会は、2年に一度行われる日本語教育研究の世界大会で、今回で11回目です。前回は名古屋、前々回は天津で行われました。

日本からシドニーまでは、東京の成田から直行便が運航されています。飛行時間は9時間ぐらいで、時差は1時間しかありません。ただ、季節は北半球と逆なので、今は冬です。

シドニー空港に着いてまず驚いたのは、中国語と中国人が町に溢れていることです。空港の広告や案内には英語に並んで中国語が使われていますし、入国手続きで並んでいる人もほとんど中国人でした。

電車で市内に入り、ホテルにチェックインしたのですが、英語が苦手な私は少しまごつきました。友人の話では、オーストラリア英語とアメリカ英語は、少し違うのでやっぱり聞き取りにくいそうです。ホテルはきれいで、従業員もフレンドリーでした。オーストラリアでは、ちょっとした買い物でも、親しげに挨拶をして話しかけて来ます。

物価は日本より高いです。オーストラリアは、鉱業や農業などの第一次産業と金融などの第三次産業が発達していますが、製造業などの第二次産業はあまりありません。日本や中国と違い、工業製品の多くを輸入に頼っているために、物価が高くなるのです。

国際研究大会はシドニー工科大学で行われ、オーストラリア人の研究者も多く来ていました。基調講演では、オーストラリアの日本語教育が紹介されました。オーストラリアは、80年代から日本語教育が盛んで、現在でも第二外国語の中で一番学習者が多いそうです。しかし、日本がアジアでナンバーワンではなくなったこと、オーストラリア国内で英語だけを重視する保守的な考えが広がり第二外国語を学ぶ学習者が減っていること、などの理由から、将来日本語学習者が減少すると考えられています。

私は、言語政策のパネルで、「1900年前後の日中間の言語教育政策の接触―盧戇章が見た総督府の公教育政策―」という発表を行いました。盧戇章という人は、中国人で初めてピンインの原型を考案した人ですが、実は、彼が日本の支配する台湾に来て、総督府に勤務したことがあったのです。このことは、余り知られていないので、研究者の関心を引きました。

国際研究大会には、中国や東南アジアで教えている友人たちも来ており、久しぶりに会うことができました。また、日本で会うことのできない研究者たちと知り合うこともでき、とても有意義な時間を過ごすことができました。 本学大学院クラスのみなさんは、学位論文だけでなく、学会や学術雑誌などで自分の研究を発表することを目指して、研究の準備を行いましょう。

 

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